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Dancing in the Rain

Life is not about waiting for the storm to pass but about learning how to dance in the Rain.

(21)国際機構①

国際法
Ⅰ 国際機構の概念
 
1国際機構の定義
 存在形態が多岐にわたり、普遍的に承認された定義がない状態 
 しかし、国際法主体性を持つことで、非政府間組織や国際会議体とは区別
「一定の共通目的の達成のために国家間の条約により設立され、固有の意思決定能力を持つ常設的機関を擁する組織体」
 ただし、網羅的でなく、たとえば「国家間」でなく欧州共同体が設立条約に加わった世界貿易機関や欧州安全保障会議が欧州安全保障機構に発展するなどのケースがある
 
2国際機構の法主体性
 ⑴ 一般的基準
 1949年国連損害賠償事件:国連は「国際的人格」を有する
  一般的な要件①自律的意思決定権、②条約締結能力、③特権免除の享有、④国際責任能力
 ⑵ 国際機構と国際裁判
  国際司法裁判所規程34条は1は当事者能力を国家のみに限定 条約締結能力を認めていても争えないことに
  国連とその専門機関には勧告的意見の要請権が認められているが、国家には認められていない
  国連特権免除条約:本条約をめぐる国連と加盟国の紛争については国連が勧告的意見を要請するものとし、与えられた意見は当事者を拘束するものとする(30項)
 
3国際機構法 law of international organizations
 基本法設立条約 機構の目的、任務、組織・構成、活動方式 ex国連憲章ILO憲章
 第二次法:当該機構の組織や活動の具体化のために加盟国間あるいは加盟国と国際機構間で結ばれる条約・協定
 慣習国際法:武力不行使原則や不干渉原則など
 内部法:当該機構の決議等によって定立されかつ法的拘束力を有する規則 財政・予算規則、意思決定の手続
 
4国際機構の類型
 (1)構成基準:普遍的国際機構と限定的国際機構 universal, closed
 (2)任務基準:一般的国際機構と専門的国際機構 general, specialized or thecnical
 (3)権限基準:超国家的国際機と協力的・調整的国際機構 supernational, cooperative or coordinating
 
Ⅱ 国際機構の発展史
1近代国際機構の発展
 19世紀主権国家体制 ①戦争の防止と②恒常的な国際交流の必要
 政治的な平和維持機構と経済的な協力機構 ヨーロッパ協調 国際河川委員会・国際行政連合
 
2現代の国際機構
 前者の系譜国際連盟国際連合 後者の系譜ILO、国際電気通信連合、万国郵便連合、世銀、IMF、専門機関
 第二次世界大戦後の傾向としては、2つの系譜の相対化
  国連は平和維持だけでなく、経済的・社会的・文化的国際協力の達成も主要目的とする 連携協定など
  他方で、専門機関が国連の附属機関となるものではなく、設立条約によって認められた任務権限を越えて政治的・経済的あるいは安全保障上の問題に関与することを正当化するものではない(核兵器使用の合法性事件)
 現代国際機構の特徴:
  各機構の内部機関の機能分化を明確化しつつ任務の効率化を図っていること
  各機構の独立性を維持しつつNGOの活動をも包摂する形で関係機構相互の機能的協力・連携を強化していること
  戦後のリージョナリズムに基礎を置く多くの地域的国際機構が普遍的機構の任務を補完しつつ独自の役割
  機構内外の司法機関の法的判断を仰ぎながら活動の効率性と実効性の向上を目指していること
 

 

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