Dancing in the Rain

Life is not about waiting for the storm to pass but about learning how to dance in the Rain.

MENU

【メモ】第二次世界大戦時の日本の強制労働事件 In Re World War II Era Japanese Forced Labor Litigation

第二次世界大戦中の強制労働に対する損害賠償請求事件について、米国判例ですが、ちょっと気になっていたのでまとめました。米国の外交関係法(foreign relations law)の授業において、連邦政府の外交権限と州法の関係を扱った際に取り上げられていたもので…

モノローグの可能性 話したいけど話せないこと、伝えたいけど伝えられないこと

昨日の午後たまたま時間が空いていたので珍しく大学の Me Too Monolougeというイベントに行ってきました。 モノローグ(monologue)というのは、日本語だと「独白」と直訳されるようですが、最近では、カタカナでそのままモノローグと呼称される場合も多いん…

(7)補助金と相殺関税 II SCM協定【国際経済法】

国際経済法(WTO法)シリーズ第7弾、補助金と相殺関税についてその2です。前回の記事に対して各論といったところでしょうか。文量の問題もあって補助金の該当要件とそれに関する判例については踏み込んでいません。写真はアメリカ・テキサス州のダラスから…

(6)補助金と相殺関税 I GATT第6条3項とSCM協定【国際経済法】

国際経済法(WTO法)シリーズ第6弾、補助金と相殺関税についてです。わかりやすくするため2回に分けることにしました(2回で収まれば良いですが。)。写真は、アメリカ・ニューヨークのタイムズ・スクエア付近。雨の日は雨の日でまた違った味わい。 概論 …

【アメリカ/ニューヨーク】コニー・アイランドの憂鬱 Coney Islandic Melancholy

コニー・アイランドという地名が、なんとなく頭の片隅に残っていたのは、すぐ最近見た映画のちょっとした場面に登場したからだった。 ニューヨークが舞台の物語。親友に裏切られ、おまけに母親ともなんだかうまくいかない思春期の娘。亡くなった祖母だけが心…

(5)一般的例外条項 GATT第20条【国際経済法】

国際経済法(WTO法)その5、GATT 第20条の一般例外条項についてまとめました。第21条の安全保障例外については別にまとめようと思います。写真は、アメリカ・テキサス州のサン・アントニオから。個人的には前評判に及ばずという感じですが、水路沿いの…

【国際法判例】カロライン号事件 The Caroline Incident

※厳密には国際法判例ではなく、米英国間の書簡のやり取りですが、便宜上国際法判例に分類します。 事実と経過 自衛権行使の具体的要件 先例的価値 関連記事 事実と経過 1812年の米英戦争後、両国間の関係が悪化する中、カナダ北部(現在のオンタリオ)で…

Dancing in the Rainとは 雨の中で踊ることについて

せっかくはてなブログをProにしたので気合を入れて書いていこうと思っているのですが、過去の記事の編集ばかりに勤しんでいて(これはこれで楽しい)今はわりと時間があるにも関わらず新しい記事をなかなか書けないなと思っています。 これまで国際法とか判…

【メモ】米国のイラン軍司令官殺害の合法性(国際法上の自衛権)

トランプ米大統領のソレイマニ・イラン軍司令官殺害について主に国際法の観点からざっくりまとめてみました。写真は、アメリカ・ニューヨークのセントラル・パーク。こういう日常に潜むちょっとした光と影を発見するとなんだかワクワクしますね。 ※2020…

米国大統領の軍事力行使権限

米国の国外における軍事行動の合法性について米国内法(特に合衆国憲法との関係)の観点から考えてみたいと思います。写真はアメリカのとある大学にあるチャペルです。知ってる人は、知っている、知らない人は、覚えてね(多分このネタは関西人しか通じない…

(4)内国民待遇 II 国内規制 GATT 第3条4項【国際経済法】

国際経済法(WTO法)シリーズ第4段です。英語で勉強したので日本語訳は少々おかしいところがあるかもしれません。写真は、アメリア・アリゾナ州セドナから。言わずと知れた(?)電磁場のパワースポットですが科学的根拠はないのだとか。 国内規制(Interna…

(3)内国民待遇 I 国内税 GATT 第3条1項及び2項【国際経済法】

国際経済法(WTO法)シリーズ第3段、国内税についてです。英語で勉強したので日本語訳は少々おかしいところがあるかもしれません。写真は、アメリカ・テキサス州のオースティンから。テキサス共和国(Republic of Texas)の文字が歴史を物語っています。 内…

(2)非関税障壁ー量的制限 GATT 第11条【国際経済法】

国際経済法(WTO法)シリーズ第2段、非関税障壁のうちの量的制限に関するまとめです。英語で勉強したので日本語訳のおかしいところがあるかもしれません。写真は、アメリカ・テキサス州のヒューストンから。テキサスは広いし、ヒューストンも広い。 数量制…

(1)譲許表 GATT 第2条【国際経済法】

国際経済法(WTO法)シリーズ第一弾、譲許表についてです。英語で勉強したので日本語訳が少しおかしいところがあるかもしれません。写真はアメリカ・ニューヨークのウォール・ストリート。チャージング・ブルの周りにはいつも人だかり。 譲許表 Schedule と…

【国際法判例】米国によるイランへの再制裁事件

イラン v. 米国 国際司法裁判所(ICJ) 仮保全措置命令 2018年10月3日 事実と経過 命令要旨 備考 関連記事 事実と経過 2018年5月、米国は、イランの核プログラムに対する制約と引き換えに制裁解除を約束した、イランと国連安保理常任理事国、ド…

【メモ】米国等によるシリアに対するミサイル攻撃の法的評価

2018年の米国のシリアの化学兵器関連施設に対するミサイル攻撃について国際法の観点からざっくりまとめてみました。 事実と経過 主な論点 考察 既存の国際法の枠組み 合法化の試み (1)議論の前提:米国の攻撃を違法と評価することの法的含意 (2)あ…

(3)訴訟手続の開始 その2

独学で学んでいた民事訴訟法のまとめです。大学時代に民訴を取らなかったというちょっとした後悔から手をつけて見たものの、まさに眠訴と割れる所以で昼休みに読むものじゃなかったですね。写真はメキシコ ・グアナファトから。コロニアル建築の美しいこじん…

(2)訴訟手続の開始 I

独学で学んでいた民事訴訟法のまとめです。大学時代に民訴を取らなかったというちょっとした後悔から手をつけて見たもののまさに眠訴で昼休みに読むものじゃなかったですね。写真はアメリカ・テキサス州フォートワースから。そんなにウエスタンって好きじゃ…

(1)民事訴訟とは何か

独学で学んでいた民事訴訟法のまとめです。大学時代に民訴を取らなかったというちょっとした後悔から手をつけて見たもののまさに眠訴で昼休みに読むものじゃなかったですね。写真はアメリカ・テネシー州ナッシュビルから。猫みたいなタワーがトレードマーク…

【国際法判例】ジェノサイド条約適用事件

ボスニア・ヘルツェゴビナ v. セルビア・モンテネグロ 国際司法裁判所(ICJ) 判決 2007年2月26日 事実と経過 判旨 ジェノサイドの存在 集団の行為の国家への帰属 ジェノサイドを防止する義務 義務違反に対する賠償 関連記事 事実と経過 冷戦終結後、…

【国際法判例】核実験事件

オーストラリア v. 仏(ニュージーランド v. 仏) 国際司法裁判所(ICJ) 仮保全措置命令 1973年6月22日判決 1974年12月20日 事実と経過 命令要旨 判決要旨 論点 関連記事 事実と経過 仏は、1966年から南太平洋ポリネシア領で核実験を累…

国際法の教科書、判例集、演習本

大学時代約2年ほど国際法を勉強していた時のおすすめの基本書等ををまとめておきます。とりあえずザーッと書いたので折を見て全体的に補充します。(2017年8月) 2020年1月、見直しました。流石に3年も経てば版を重ねるものもありますね。今から…

【国際法判例】逮捕状事件 Arrest Warrant of 11 Apr. 2000

コンゴ民主共和国 v. ベルギー 国際司法裁判所(ICJ) 判決 2002年2月14日 事実と経過 判決要旨 論点整理 慣習国際法上の現職外務大臣の享有する免除 戦争犯罪や人道に対する罪に対する例外 結論 関連記事 事実と経過 2000年4月11日、ベルギー…

(36)国際法上の自衛権

国際法上の自衛権とそれに付随する議論(集団的自衛権、非国家主体に対する自衛権)についてです。これとは別に米国内での議論というのもありますが、長くなるのでまた別の機会に。写真はイラン・テヘランのアザディ・タワー。テヘラン市内唯一の見所と言っ…

【国際法判例】オイル・プラットフォーム事件

イラン v. 米国 国際司法裁判所 (ICJ) 判決 2003年11月6日 事実と経過 判決要旨 争点整理 審理の順序 個別的自衛権の要件 個別事例の検討 (1)Sea Isle City 号へのミサイル攻撃 (2)米国軍艦の触雷 (3)必要性及び均衡性 (4)結論 (5)…

【国際法判例】ジェノサイド条約に対する留保事件

諮問機関:国連総会 国際司法裁判所(ICJ) 勧告的意見 1951年5月28日 事実と経緯 意見要旨 関連記事 事実と経緯 1948年12月9日、第3回国連総会は、総会決議260(III)により、「集団殺害罪の防止及び処罰に関する(the convention on the…

【国際法判例】核軍備競争の停止及び核軍縮交渉に関する義務事件

マーシャル諸島 v. パキスタン、インド、英国 国際司法裁判所(ICJ) 管轄権判決 2016年10月5日 事実と経過 判決要旨 提訴時に当事国間に紛争が存在していなかったとする抗弁について 紛争の存在の根拠について 提訴時または手続進行中の紛争の存在 …

【国際法判例】コルフ海峡事件 The Corfu Channel Case

英国 v. アルバニア 国際司法裁判所(ICJ) 管轄権判決 1948年3月25日 本案判決 1949年4月9日 事実と経過 判決要旨 管轄権判決 本案判決 (1)アルバニアの国家責任 (2)英国の国家責任 意義及び論点 関連記事 事実と経過 1946年5月 北…

【国際法判例】中国人慰安婦損害賠償請求事件(西松建設事件)

最高裁第一小法廷 判決 2007年4月27日 事実と経過 判決要旨 論点 サンフランンシスコ平和条約における請求権放棄の意味 日中共同声明における放棄 参考 関連記事 事実と経過 中華人民共和国の国民である被告2人は、第二次世界大戦当時、中国において…

【メモ】統治行為論ないし「政治問題の法理」

昔、憲法勉強会にためにまとめたものが今活きてきそうなので自分の中での整理のため久々にアップ。写真は、台湾は台北から。千と千尋の神隠しの舞台のモデルなんだとかそうじゃないとか。 意義 主要判例 砂川事件判決(最大判昭和34・12・16刑集13巻13号3…