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Social distancing! 今すぐ使いたくなる実践アメリカ英語【時事問題編】

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ちょっとは時代についていこうと、コロナウィルス関係の最近よく聞くアメリカ英語についてまとめてみました。ああそういえばそんなこと言ってた時代もあったなと思える日が来ればいいですね。

 

時代とともに変化するアメリカ英語

数ヶ月前とは様変わりしていよいよ米国もコロナウィルス(Coronacirus, COVID-19)の脅威に晒されています。

常に消毒液(sanitizer)を持ち歩いて、ことあるごとに消毒(disinfect)することも(それでもマスクは付けないアメリカ人)、遠隔で(remotely)あるいはヴァーチャルに(virtually)何かをすることも、近頃では新常態(new normal)と言ってもいいほどになっています。

そんな中で、人々の使う言葉にも変化があります。

この記事では、今まであまり聞かなかったけれど、ここ最近になって使われ始めた言葉、中でも "quarantine(隔離)"と"social distancing(対人距離)"、それから "stay at home order(外出禁止令)" について書いていきます。

Quarantine 隔離する

クアランティンと発音します。初めて会話の中に出てきたとき、クエンティン・タランティーノ監督の話でもしてるのかと思いました(それくらい馴染みのない言葉だったということです!)。しかし、今やもう当たり前のように日常会話の中に出てきます。

意味は、動詞だと「隔離する、検疫する」、名詞だと「隔離、検疫」です。コロナウィルスの文脈では、もっぱら前者の「隔離あるいは隔離する」の意味で使われます。基本形は、"quarantine A in(to) B" で「AをBへ隔離する」です。

ちなみに、空港等での出入国の際、国境管理行政手続に "CIQ" というものがありますが、これはそれぞれ、Custom(税関)、Immigration (出入国)、Quarantine(検疫)の頭文字を取ったものです。海外旅行から帰ってきたとき、体温を図る検疫ゲートを通りますね。この時の、quarantineは、隔離ではなく検疫という意味で使われています。

self-quarantine / self-isolation

「隔離する」というと、例えば、政府が感染症患者を特定施設に収容するという場合のように、自分以外の他者によって(多くの場合強制的に)隔離されるという文脈で使われます。この場合の主語は政府ですね。

ところが、今回のコロナウィルスの場合は、自分で自分を隔離しないといけません。この場合、"quarantine myself" と言えなくもないですが、最近よく耳にするのは、"self-quarantine" です。

例えば、「米国を訪問した人は、14日間隔離しなければならない」だと、"If you have returned from  traveling to the US, you will be required to self-quarantine for 14 days."  と表せます(ちなみに、このように quarantine を動詞として使う場合、受け身として使うかそのまま能動態として使えるのか考えましたが、どちらでもオッケーのような印象です。)。

日本語では同じく「隔離」と訳する英語に、"isolation" があります。厳密に言えば、これは医療用語で、すでに感染している人を非感染者から隔離することを指しますが、これも"self-isolation" として、"self-quarantine"と同義で使われているような気がします。ちなみに、前者は名詞なのに対して、後者は、動詞と名詞両方で使うことができます。

Social Distancing 対人距離

ソーシャル・ディスタンシング、という言葉もぽっと湧いて出てきたようなタームです。日本だと、クラスターとかオーバーシュートみたいなものですね(ちなみにこれらをアメリカで聞いたことは一度もありません)。この "social distancing" を無理やり日本語にするとすれば、「対人距離」や「社会的距離」と訳しているのを目にしたことがあります。

"Social Distancing" とは、特に若者や健康な人が、自分で気がつかないうちにウィルスを拡散(spread)するのを防ぐために、物理的に人と人の距離を広げることをいいます。10人以上の集団で集まらないとか、対人間は6フィート(1.83メートル)間隔を広げるとか、米国ではいろいろ言われていますが、これらはみんな "social distancing" の例です。

distance の使い方

"distance" は名詞で「距離」という意味ですね。「距離を保つ」だと "keep your distance" です。実は、この単語には、「距離を置く、離れる」という動詞の意味もあります。「私はその集団から遠ざかった」と言いたい場合、日本語的発想だとなかなか出てこないですが "myself" を使って、"I distanced myself from the crowd." と表せます。

ということで、"ditancing" は「距離を置くこと、間隔を空ける」という意味になり、"social ditancing" は名詞として使われることが多いです。「対人距離を置く」であれば、”practice social distancing” や "maintain social ditancing" と表せます。

形容詞的に使うのも流行って(?)いて、例えば、人と一定の距離を置いてジョギングをするなら、"social distancing running" とか言ったりします。

Stay at Home Order 外出禁止令

封鎖を意味する英語としてロックダウン(lockdown)という言葉を耳にするようになりましたが、その一歩手前の状態の時に外出禁止令が発出されることがあります。

ではこの外出禁止令、英語でなんというのでしょうか。辞書を引くと "curfew" と出てきます。しかし、これはもっぱら「門限」という意味で使われる単語です。

じゃあ、なんと言えばいいのか。実はとても簡単な単語で表せます。外出禁止というのは家にいなさいということです。家にいるとは、"stay at home" です。命令は、"order" なので、外出禁止令は、"Stay at Home Order" になります。

なんだか柔らかい響きになりますね。でもこれはどうやら正式な用語のようで、行政文書などの公的な文書でもでも使用されています。

なお、同じ "home" を使った表現で、"work from home" というのがありますが、これは日本語だと「在宅勤務」です。なぜか "at home" じゃないんですね。

外出禁止令の内実

ちなみに、この "Stay at Home order" というのは、米国の場合、State, County, City レベルでそれぞれ政府が発出権限を有していますが、どれも例外が多く内容も緩い(relaxed)ものが多いです。

とはいえ、店もレストランも閉まっているか持ち帰り(pick up)のみになってしまっているので、実質的に誰かと集まって話したりする場所というのはないのですが。

そのため、休日は、庭先で日光浴をしたり、ジョギングやサイクリングをしたりと、皮肉的(ironic)ですが、以前より屋外にいる人の姿を多く見るようになりました。ニューヨークみたいに爆発的に増加したりすれば人々の意識も変わってくるのかもしれませんが。

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