Dancing in the Rain

Life is not about waiting for the storm to pass but about learning how to dance in the Rain.

(9)国際的な強行法規

⒈定義 

⑴問題の所在
   ブラジルからコーヒー豆を輸入する契約 オランダ法を準拠法とする管轄条項
   日本はブラジルに経済制裁 同国との契約を無効とする法律
    通則法7条により、契約の準拠法はオランダ法→契約の成立及び効力の問題一般に適用=日本の強行法規が適用されることはないのが原則。しかしこれでは日本の禁輸措置の趣旨目的を達成することができない。
   国際的な強行法規:通常の強行法規よりも強行性の度合いが高い法規の中には、たとえ事案が渉外的であっても、通則法などの通常の抵触規則が指定する準拠法が別の国の法であろうともなお強行的に適用されるべきもの


 ⑵性質:国際的な強行法規は通常のそれよりも国家による公権力性を強く反映しており、外交関係や経済関係に対する国家の政策的意図を実現するためのものとなっている。それを遵守することがある国の政治的社会的経済的構造のような公的利益を保護するためにその国にとって決定的に重要であるような強行法規であり、準拠法がいずれの国の法であろうとも自己の適用範囲に入る事案には常に適用されることを要求する。強行法規が通常の抵触規則が指定する準拠法とは別枠で適用されることを強行法規の特別連結という。
  
⒉国際的な強行法規の適用
 ⑴特別連結の必要性
   法律関係からのアプローチ=双方主義によっては、法規の趣旨目的を考慮せずに内外法を平等に扱っていることから強行性の度合いの高い強行法規については、例外的に法規からのアプローチ=一方主義によることになる。

 ⑵特別連結の法律構成
   通則法には明記されず=どのような規定が強行規範といえるか困難
   解釈論として、法廷地であるわが国の強行法規については特別連結することが可能とするのが多数説 禁輸措置等の法規は、自分が適用される範囲について、その趣旨目的から、契約準拠法のいかんを問わず、強行的に適用されることを要求していると解釈でき、これは一般的に定める通則法との関係では特別法であるから、原則優先すると考えることができる。一方で、第三国の強行法規についてこのような説明は困難。この点、「考慮」はされ、無視されるのではない。
 ⑶国際的な強行法規の範囲
   禁輸措置、労組法7条1項(不当労働行為)