Dancing in the Rain

Life is not about waiting for the storm to pass but about learning how to dance in the Rain.

(2)原告適格(取消訴訟の訴訟要件②)

行政訴訟法9条1項は、処分・裁決の「取消を求めるにつき法律上の利益を有するもの」に限り、取消訴訟を提起できると定める。(誰が訴えを提起できるか=原告適格の問題)行政処分・採決の直接の相手方=名宛人が訴えを提起する場合は問題とならないが、第…

(1)処分性(取消訴訟の訴訟要件①)

処分性=「行政庁の処分またはその他公権力の行使」(行訴3条2項)に該当するか 判例によると「公権力の主体たる国または公共団体が行う行為のうち、その行為によって、直接国民の権利義務を形成しまたはその範囲を確定することが法律上認められている行為…

(16)国際化地域・空・宇宙

Ⅰ 国際化地域 国家領域を構成する地域・水域であって、領域国の排他的使用が制限され国際的利用に供される空間 1国際運河 ⑴ スエズ運河 地中海と紅海 1869年開通 1876年、エジプト政府保有株を買収した英国が筆頭株主 1888年、コンスタンチノー…

(15)海洋法③

Ⅸ 海洋の境界画定 1基本原則 関係国の合意によることが基本原則:誠実に交渉する義務=「合意に到達する義務」を含むものではない(北海大陸棚事件) 2条約上の画定方式の変遷 ⑴領海 領海条約12条:合意なき場合、特段の歴史的権原がある場合を別として…

(14)海洋法①

Ⅰ 海洋法の歴史 1近代海洋法の発展 ローマ法で、海は私的所有の禁止された=万人の共有物 中世後半にイタリア都市国家による地中海海域の領有権主張 大航海時代にはスペイン・ポルトガルによる広大な海洋の領有宣言 対エリザベス女王1世 オランダのグロテ…

(13)国家領域③

Ⅳ 領土紛争の解決 1領土紛争と国際法の一般原則 ⑴ 領土紛争の概念 領土の帰属をめぐる紛争と国境の画定をめぐる紛争に大別 前者は特定の地域や島 後者は地理学上の国境 ⑵ 領土紛争と領域権限の関係 権原の要件を充足すれば、その領有権を主張しうる対世的効…

(9)国家管轄権と主権免除

Ⅰ 国家管轄権 1管轄権の類型と適用範囲 国家管轄権 state jurisdiction 国家が人や物に対して統治権能を及ぼす権限 ①立法管轄権 ②執行管轄権 ③司法管轄権 場所的適用範囲:国家領域内については、国際法による特別の制限がある場合を除いて、全面的に適用 …

(8)国家

Ⅰ 国家性の要件 国家の三重の地位:国際法主体性・規範創設機能・規範実現機能 1伝統的要件 19世紀以降 モンテビデオ条約第1条:①恒常的住民、②領土、③政府、④他国と関係を取り結ぶ能力(国家性の4要件) 実効主義の原則:適法性を問わず、事実において…

(7)国際社会の基本的原則

Ⅰ 総説ー基本権概念 1 基本権概念の変遷 国際法秩序は多元的で重層的な規範構造を織り成しながら全体としてまとまりを持った体系。 それを可能ならしめる条約や慣習法上の様々な規則が調和を保つような基本原則が存在。 歴史的には、主権尊重、主権平等、国…

(6)条約法②

Ⅳ 条約の適用 1条約の不遡及の原則 条約は別段の合意がある場合を除いて、その効力が締約国について生じた日以前の行為や事実あるいはその日以前に消滅した事態には適用されない(28条) ジェノサイド条約適用事件(先決的抗弁)では、ボスニアヘルツェゴ…

(5)条約法①

Ⅰ 総説 1条約法の特質:国内の契約法の影響を受けながら発展 条約法(law of treaties) : 条約の締結、効力、適用、留保、終了等に関する規則の総称 1969年「条約に関するウィーン条約(1980年発効、国際法委員会) =国家間で締結される条約を対象…

(5)国際法と国内法

1序論 近代憲法は行政権に条約締結権を付与 19世紀後半までは国内法との觝触なし 背景ー君主政治により一元的に管理され、国際法の規律対象は限定的であった 産業革命から国際交易の拡大=国内法と競合 一方で、国内法と国際法の協働調和が必要な領域:人権…

(4)国際法規の効力と適用関係

1国際法規の一般的効力関係 国際法秩序は並列的構造=それぞれの効力に関しては優劣がない(ただし強行規範は例外)とすると問題となるのはその適用順位 2国際法における強行規範 1定義:強行規範(jus cogens, peremptory norm)=国家間の合意をもって…

(2)国際法の法源①

1法源の類型 1. 法源2分論の発展 形式的法源(sources of international law) と実質的法源(material source) 法の存在形式としての法源は、条約と慣習国際法に限定される(オッペンハイム) 常設国際裁判所規程(1921):38条前段 裁判の準則とし…

(1)国際法の主体

1 法主体の概念 国際法上の権利義務の帰属先が論じられるようになったのは法実証主義の時代に入ってから ↔︎自然法は普遍的人類社会の法としての性格 論理的難問:受範者(destinataire)について、国際法が国家間の法としての発展してきたことは、国家以外の…

喪われたものとの訣別

経験上、失われるものは失われるべくして失われる。 この点、なんだかジンクスみたいになってしまっているのは、旅行中のコンパスだ。海外旅行に行くときには毎回といっていいほどコンパスを持っていく。(といっても最近はGoogleマップにとって変わられてし…

世界銀行で働く

世銀の方の講演を拝聴したのでその備忘録。 世界銀行とは、漫画に出てくるかのような取ってつけたような名前である。まあでもこればっかりは、英語名自体が World Bank"なのだから仕方がない。むしろシンプルでいいじゃないか。 その名だたる国際機関のリク…

人生と選択について

「人生は選択肢の数で決まる」と以前友人に言ったら、それは恵まれているからいえるんだよ、とか、じゃあ途上国の子供たちの人生を否定するのか、みたいなことを言われた。これには当時うーんと唸らされたものだけれど、僕のこの考え方は基本的には今も同じ…